真実のお叫び【紫京院瑞姫】

個人的な話で、最近あったことなんだけど、先日母から連絡が来て、田舎の祖父（母の父）の介護で田舎に1週間くらい帰ってるとのこと。最初は私も祖父の心配もしたけれど、なんで子育てから解放されたと思ったら次は介護が待ってるわけ？私も弟も成人して家にいないから、最近は父（こっちは私の父ね、母の男性パートナー）と2人で旅行によく行ってるらしくて、母の世界って今、夫と父、のみ？！と思って、男どもがグルになって女チューチュー寄生虫〜する構造に吐き気がする。まさに、「男の手から手へと受け渡される」。

祖父、母の父は、母から聞いたことがあるのが「女は大学なんて行かなくていい」と言って母は進学を反対された。でも、行きたくて、なんとか、実家から通える女子大なら許してもらえたからそこに通ったんだそう。母の実家は愛知県の田舎にある。そこから大学に通えると言っても、私が経験したような電車にちょっと乗ってする通学ではなく祖父の車で送り迎えしてもらうような世界観だ。

大学を出た後は就職して、会社でなんらかの賞を取ったことを子供の頃私に話したけれど、父と結婚して仕事は辞めたみたいで私が生まれて3歳くらいになるまでは父の会社の社宅に住んでたらしい、私はその記憶はないけど。

祖父はなんでも買い与えたがる人で、田舎に帰る時はチャンスだと子供ながらに思っていたのだけど、距離感が近くて色々嫌なことがあった。年寄りだし多めに見たほうがいいと思っていた私は、ご老人に優しい、と母に評価されていた。父が、母の両親に厳しくて怖がられていたから私はそのバランスを取りたかったのだ。今思うとクソ感情労働で、父はクソおじ。人様の家に来といて無礼すぎる。

この反動で私は今は、どんな理由があろうと嫌なことするクソ男に容赦したくない。老人もね（つか老婆はあって老爺はないのなに？）。エイジズムとかないからね。これが真の、平等だよね。

私はポストを開けるのが本当に無理なのですごく溜めてしまうんだけどこの前意を決して整理してみたら母から小さな封筒が届いていて、小さなお菓子のカンカンと手紙が入ってて、郵便物送っても返ってくるから小さいのを贈る、とのことで、家にいる時間全然ないんだから当たり前だよー、と思って、急につらくなった。寝るためだけに家がある、そんな状態、クソみたいな男が作った労働人生経済設計が憎い。ソラナスの言う通り労働って完全に女の人生にとって邪魔で空虚すぎ。真の労働は"出勤"ではなく"使命"だろ。

実家にいた頃、父って仕事で家にいることが少ないからどうしても嫌なことを思い出すと母のことばかりでこの間も過去に使ってくれたお金のことを持ち出されてすごく悲しくて、やっぱりフェミニストとてやなことしてきた女を許す理由にはならない、と思ったけれど、ラディフェミとしては、やな女の陰に隠れた男、を見抜かねばならなくて。祖父に辺鄙な田舎に閉じ込められ、父と出会ったかと思えば仕事を辞めさせられ、子らに金チューチューされ尽くしたかと思えば次は父とのランデブー（笑）が待ち構え、しまいには祖父の介護だ？男、男、男だらけ！どんな分岐を辿っても全部の行き先が男しかないあみだくじみてーなクソ社会。そんな男性支配クソ社会をぶっ壊したい。私もいつかそうならないために、かつてお嫁さんに憧れた私のような女が、死ぬ時に、あーなんかもっとやるべきことあったかも、と思わないために。

前回の日曜日、稽古してて、私が元彼と別れる時に事務所で劇団員が何時間も一緒にいてくれたり背中を押してくれたり慰めてくれた時のことを思い出した。男と離れることはその瞬間はすごくつらくて、そのつらさって、破局以外の局面でもあり得ることで、拡大解釈すると、男なしで自立して生きていくことへの恐怖や不安だと思う。個人的なことは政治的なこと。男社会が、女は男がいないと食いっぱぐれて、レールを外れてしまう、と女を洗脳してきてる。でも、稽古してると女だけで出来ないことなんてないって思う。トレメンドスは基本的にみんながアイデアを出し合うんだけどUNION2.0は特にそうで、ある歌の内容を書いたんだけど、それを編詩してもらって、歌を聴いた時に入団してから指折りの感動を覚えた。私の意見や、言わなきゃいけない伝えなきゃいけないと思った大事なことが女に尊重されて、音楽として形になることが嬉しくて、出来上がった詩を何度も何度も読み返した。まさに、2+2=4だと大声で世界中にさけべるんだ、と思った。

台詞とかもそうだな。

真実を、叫ぶこと。

そんな経験を経て、なお私が男にまたしても頼ろうものなら大馬鹿者だ。前、事務所で別れを手伝ってもらったその瞬間は、大馬鹿者で、「寂しくてちょっと戻りたい」なんて馬鹿なこと思わされていたけど、此の期に及べばもはや、ない。恋愛だけじゃない。仕事も、あらゆること全て。女だけの星は絶対成立する。

女はどんな奴も男による加害をサバイブしてきて、馬鹿だと思わされて、ただでさえ肉体設計ミスにより男よりは体力ないし、経済的にも困らされてるし、私の場合はだけどトラウマで脳みそ縮んだんじゃねレベルで言動おかしい時あるし、さまざまと大変なことが多いんだけど、だからこそ協力しなきゃいけない。性接待をしていた時、こういうお店は大変なんだから女の子同士協力しなきゃいけないって思ってたけど、それは世界全体でも同じだな。世界全体が大変なんだから女同士協力しなきゃいけない。道徳の、こころのノートみたいに当たり前でチープな言葉かもだけど、これが大事よね。

ミリタント含む私たちの女性解放革命、絶対成功させような。

『UNION 2.0』

【日程】

2025年７月１日（火）、２日（水）

【時間】

７月１日（火）開場／16:30    開演／17:00

７月２日（水）開場／13:30    開演／14:00

【会場】

練馬区立大泉学園ゆめりあホール

https://www.neribun.or.jp/access/yumeria.html

【公演HP】

https://tremendous.jp/union2-0/

【ご予約】

７月１日（火） https://tiget.net/events/399419

７月２日（水）  https://tiget.net/events/399423

ここからはさらに個人的な話、最近劇団内で空前絶後の大ブーム、アサーションについて。

私は、バウンダリー、自他境界がない方だった。来るもの拒まず、去るものは追う。それだけじゃなくてアサーションも弱かった。つまり自己表現が弱い。特に、「否」が。まさにこちらも「来るもの拒まず」になるのかな。