『R30』のこと【月宮モリエッティ】

大変遅くなりましたが、公演のお礼と感想レターです!
トレメンドス運営 2026.10.11
誰でも

皆さまこんばんは、月宮モリエッティです🌙

『R30』無事に終演いたしました!ご来場、ご声援まことにありがとうございました!

レターでのご挨拶が遅くなってしまい申し訳ありません🙇

今回の公演を振り返ると、トレメンドスとしてもこれまで描いてこなかった30代をテーマにした作品ということで、いろんなところで大変だったという声が上がっているように思います。

私にとって30代になることは、年齢を重ねることが楽しいよと示してくれるロールモデルがいない、避けて通れない地獄の門だと思っていました。

服装だったり振る舞いだったり、今の自分に許されているほどの自由度がなくなっていくのだと思っていたのがまずあります。私の周りの年上の女は「もう30だから」と言って、目を輝かせて好きなものを眺めながら諦めている、そういう姿をたくさん見てきました。

私の身近な30代以上と言えば母や祖母なのですが、母は私を産んで私に人生を賭けることで失ったものが多い人だったと思うし、祖母は正しく家庭を守る女で祖父が亡くなった今、毎日テレビと話し趣味もなく年金で質素に生活しています。

そして口を揃えて「迷惑かけずにころっと死にたい」と言います。

祖母は何度家でできる趣味を持ってみたら?と言ってもいらないと言う人なのでそんなものかと思うところもありますが、母がこういうことを言うのは正直驚きました。

詳しくは資料集に掲載されているのですが、母はとにかくバイタリティのある人だと私は思っているので、これだけ還暦を過ぎてやりたい仕事をハードに続けられる人ですら楽しいことより終わりを想定する方が勝つんだなぁと思ってしまいます。

正直母や祖母が「歳を重ねる楽しみはコレだよー!」と見せつけてくれていたら、とどうしようもないと分かってはいるのですが、考えることがありました。

誰かに変わってほしいと気持ちをぶつける時、本当に体力がいるなと思いました。

親でも友達でもそうだけれど、こちらがどれだけ躍起になってもたいてい徒労に終わってしまうし、本気で変わりたいと思う人はほんの少し。さらに自分から立ち上がってくれる人なんてそのなかの一部でしかないということを思い出す公演でした。

そして“呪い”の根深さが、現実にあるのだという実感が改めてあります。

最近はマッチングアプリで出会った男と結婚した友人は疎遠になって1年間連絡が取れず、今年に入って結婚式の招待で連絡が来ました。めでたくないしと思って断ってしまいましたが、彼女も「お母さんに晴れ姿は見せたい」と言っていました。小学校からの友達で、先生に「あの子のお母さんは厳しくて大変だから仲良くしてあげてね」と言われるような家庭の子でした。そんな母に何を恩返しすることがあるんだと思いますが、その子にとっては大切なことなんだろうと思います。

かくいう私も、家出同然に実家を飛び出してなお、友人のいない母の理解者だと自分を思っているし、それでも母と抱きあって許し合うようなことは求めていません。ただきっと母は腹を痛めて産み人生を捧げた娘が自分を憎むなんてあり得ないと洗脳のなかで確信していて、そこから外れてしまった私はとんでもない親不孝者だろうなと考えていました。

母も祖母も子供を産む必要がなければ産まなかったんじゃないかなと思うし、母が祖母との関係を整理しきれないままでいるのを見てもわかってしまうところがあるから白黒つけることはできないのだろうと思います。

どうしても迎える30代。待ち子しないで、自分で自分を変えて、好きな服を着て大口開けて笑ってカチンときたら怒って、やりたいこと全部やってやるぞ!と命を燃やすフェミの先輩ネキたちの背中を見て、死ぬまでめちゃめちゃ楽しく生きるぞ!と思う公演でした。

またどこかでできたらいいな!

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