Надо работать!【同志紫京院】
「復讐幻想」の本番前に書いた記事。今更公開です。
TremendousCircus
2024.08.28
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役のお衣装を着ている時、自分の着ている衣装の総計が幾らなのか、よく考える。明日生きられるか、食べるものが、職場に行くお金があるか、そんな女がいる中私は、豪華絢爛なドレスに包まれ、舞台に立って、誰かを助けたつもりになっている、そんな気持ちになる時がよくある。
というのは、小さい頃、ディズニーランドに連れて行ってもらえた後、いつも少し悲しい気持ちになっていた時に似ている。うちにはお金がないという言葉を親からよく聞くのに、なんでこんな豪華なところに連れて来るんだろう、という申し訳ない切なさの類だ。
なんでここだけこんなに豪華なんだろう、人が住んでいるわけでもないのだから必ずしも生命維持に必要な機関ではないし、ここ以外にお金を回せばいいのに、と切なかった。(子供ながらにして早くもマルクス主義に目覚めていたのだ)連れて行ってくれるのは嬉しかったけれど、園内で母の作ったおにぎりを食べる時の後ろめたさと言ったら、これ以上後ろめたい瞬間はこの世にないんじゃないかと思った。場違いじゃないか、親は、「子育て」の義務として連れてきているだけなのではないか、そう思って素直に楽しめない。そんな子供だった。楽しい演技が義務でなんだか、茶番みたいだから、家族のイベントは得意じゃない。